日本語ガイド
ルーマニアの医療制度をわかりやすく解説
医師の探し方、公的保険の使い方、受診前の準備を紹介します。ルーマニアに滞在・居住する方のための実用ガイドです。
緊急時は 112に電話してください。健康保険に加入していなくても、救急医療は受けられます。
公的保険を使う場合と自費で受診する場合
ルーマニアには公立と民間の医療機関があります。費用の支払い方は、医療機関の運営形態だけでなく、加入している保険と受ける診療によって決まります。
公的保険では、CNASが全国の機関、CASが地域の窓口(ブカレストではCASMB)です。このガイドではCASと表記します。実際の会話やウェブ上では、これらの略称が区別なく「公的健康保険」の意味で使われることもあります。
公的保険が適用される診療
CASと契約している医療機関で、対象の診療や検査に公的保険を使えます。専門医の診察や検査には、通常、紹介状が必要です。
自費で受ける診療
通常は専門医を直接予約し、クリニックに費用を支払います。受診前に診察料と別途かかる検査費用を確認しましょう。民間保険や旅行保険をお持ちの場合は、支払い方法や払い戻しの手続きを保険会社に確認してください。
民間クリニックでもCASを利用できる場合があります。予約時に公的保険を使いたいと伝え、希望する医師と診療が対象か確認してください。予約枠や保険診療の予算によって、受診できる時期が変わることがあります。
クリニックか病院か?
緊急でない受診は、まずかかりつけ医や外来クリニックに相談しましょう。病院にも、入院せずに予約して診察を受けられる外来部門があります。
- クリニックでは、専門医の診察、経過観察、血液検査などを予約して受けられます。対応する診療は施設によって異なるため、必要な診療を受けられるか確認してください。
- 病院は、手術や入院、継続的な観察が必要な治療などに対応します。医療上の緊急事態で112に電話すると、クリニックではなく病院の救急外来に搬送されることがあります。救急外来にはUPUやCPUという表示がよく使われます。診察は到着順ではなく、緊急度に応じて行われます。
かかりつけ医(medic de familie)
ルーマニアで暮らすなら、日常の体調不良や継続的な治療について、まずかかりつけ医に相談できます。症状を診て、必要に応じて専門医の受診や検査につないでくれます。
かかりつけ医ができること
医学的に必要な場合、専門医の診察や検査のための紹介状(bilet de trimitere)を発行します。薬の処方も行い、条件に応じて薬代の一部または全額に公的保険が適用される処方箋(rețete compensate)や、病気休暇の証明書を出すこともできます。かかりつけ医の紹介状なしで受けられる診療もあります。
登録方法
かかりつけ医の診療所に連絡し、新規患者を受け付けているか、CASと契約しているかを確認します。申込用紙や状況に応じた必要書類は、診療所で案内してもらえます。身分証明書、保険の情報、在留に関する書類を用意してください。CNP(ルーマニアの個人識別番号)がある場合は、その番号も伝えます。すでに別の医師に登録している場合は、変更の手続きを確認してください。
言葉が通じる医師を探すには
予約前に、医師が対応できる言語を確認してください。日本語のウェブページがあっても、日本語で診察を受けられるとは限りません。通訳や意思疎通を手伝ってくれる方の同伴が必要なら、事前に診療所へ相談しましょう。
Prevenciaでかかりつけ医をお探しですか?予約前に、新規登録の受け付け状況、CASが適用される診療、診察で使える言語を確認してください。
紹介状を使うときは
予約時に、紹介状がどの診察や検査のためのものかをクリニックや検査機関に伝えてください。受診日まで有効か、採血前の絶食などの準備が必要かも確認しましょう。
持参するもの
必要な書類は予約時にクリニックへ確認してください。受診に向けて、次のものを用意しましょう。
- パスポートまたは身分証明書。在留許可証とCNPをお持ちの場合は、それらも用意してください
- ルーマニアの健康保険カード(発行済みの場合)、またはEHICなど、ご自身が利用する保険の書類
- 紹介状(bilet de trimitere)。予約した診察や検査で必要な場合に持参してください
- 過去の検査結果、退院時の書類、現在使っている薬の名前・用量の一覧
滞在状況に応じた手続き
必要な書類や加入手続きは、ルーマニアでの滞在理由と、どこで保険に加入しているかによって異なります。
よくある質問
Prevenciaの診察を予約する
オンライン予約で医師とクリニックを選べます。受診前に、診察で使える言語と、CASが適用されるか自費診療になるかを確認してください。
公的機関の案内
保険のリンクでは、加入状況や保険が適用される診療を確認できます。在留資格に関する医療の案内はIGI、ウクライナから避難した方への案内はUNHCRをご覧ください。ルーマニア語のページもあります。
保険の資格が有効と表示されない場合や、必要な書類がわからない場合は、予定の受診前に地域のCAS窓口や加入先の保険機関に相談してください。緊急時は書類の手続きを待たずに受診してください。